イライラすることや、ムカつくということを根本から解消する方法

イライラする女性 心身の健康・幸せ

日頃、ちょっとしたことでイライラしたり、気分を害したり、あるいは落ち込んだりしてしまういう人は割と多くいます。

 

「それ、私だ」という人や、「思い当たるところがあるなぁ」という人も、それを根本から解消して、今後は何があっても、どんなときでも、いい気分でいられるようになる方法お伝えします。

イライラする根本的な原因

怒る女性

「何かとムカつくことが多いのよね」と文句を言ったり、イライラすることが多い人、何かと不満を抱えて生活している人も、できるならそれを解消したいと思っているはずです。

 

私たちは皆、気分よく生活したいと思うものなのです。

 

そのためには、まず第一に、イライラしたり、気分を害するのはなぜなのか、その根本原因を知っておくことが重要になります。

 

気分を害する根本原因は、たとえば、「あいつは気が利かない」からであるとか、「あの人は一言多い」からとか、「彼は気に食わないことばかりする」からということではありません。

 

あなたの気分を害する根本原因は、あなたの外部にはないのです。

 

彼のしたことによって気分を害したときは、彼のせいでイライラしたと思うかもしれませんが、それは、根本原因ではないのです。

 

というのも、彼が何か気に障ることをしたからといって、それに対して腹を立てる人も、腹を立てない人も存在するからです。

 

もし、彼の方にイライラさせる根本的な原因があるのなら、それを見た全員が腹を立てるはずです。

 

ですが、そうならないのは、人それぞれ、自分の気分を決めているのは、他ならぬ自分自身だからです。

 

何かに対して腹を立てるか立てないか、あるいは、気に障るか触らないかというのは、結局のところ自分だけで決めていることなのです。

 

つまり、イライラする根本原因は、自分の外部ではなく、自分の内部にあるのです。

 

世の中の出来事に対して、自分がどのように感じるか、そしてどのよう反応するかということだけなのです。

 

同じ出来事があっても、寛容な心の持ち主であれば、それによって気分を害することはありません。しかし、気が短い人はすぐに気分を害してしまいます。

 

何に怒るかによって、人間の器の大きさがわかります。

 

心の器が大きければ、少々のことでは気分を害したりはしないものです。

 

もし普段、ムカつくことが多いのであれば、それはすなわち心の器が小さい証拠だと言えるのです。

 

心の器が小さければ、どんな環境にいても、どの様な状況にあっても、周りにどのような人がいても、やはり、イライラすることが多いのです。

 

気分を害するのも害さないのも、自分の心の大きさ次第であり、根本的には自分の外部の出来事とは関係ないことなのです。

気分を害しやす人は受動的である

アイスクリームを落とした女性

心が狭いことのほかに、気分を害しやすい人の持つ共通的な特徴は、「受動的であること」が挙げられます。

 

つまり、何かが起こった場合に、自ら働きかけることはせずに、そのままの状態で自分は被害者だと思いこんでしまうのです。被害妄想癖があると言ってもいいでしょう。

 

何か不都合なことがあったら、不満を抱くけれども、自ら動いてそれを解消しようとは思わないのです。

 

受動的な人たちは、自分の気分の浮き沈みは、他人や周りの状況よってもたらされるものであって、自分には全く責任がないと思っているのです。

 

たとえば、受動的な人が甘いミカンではなく、酸っぱいレモンをもらったら、「あー、なんて自分はツイていないのだろう」と落ち込んだり、「こんなに酸っぱいものではなく、もっと甘いものをくれればいいのに」と文句を言うだけです。

 

それに対して、能動的に動く人たちは、意識していようとしていまいと、「自分の人生は、自分に責任があるのだ」と思っています。ですから、与えられた状況に対して、能動的に動いて何とかしようとします。

 

能動的な人が、酸っぱいレモンをもらったら、受動的な人のように文句を言ったりすることはなく、はちみつを加えてレモネードを作ったり、料理に使ったりしてもらったレモンを有効活用します。

 

与えられたものが自分に適さないと思ったら、そのままにするのではなく、自分の好みに合うように、自ら動けば、状況が改善されることをわかっているのです。

 

サラリーマンの中には、会社の文句を言う人は多くいます。

 

そのような人に対して、「その状況を改善するために、あなたは何かしてみたのですか?」と聞いてみると、ほとんど例外なく「特に何もしていませんと」答えます。

 

文句が多い人ほど、悪いと思っている状況に対して、自ら動いて改善しようとすることはなく、ただ状況に対して不満を抱え続けるだけなのです。

 

世の中は自分一人のためだけ回っているわけではないので、自分からは何もしないで、受け身でいるだけでは、いつでも良い気分でいられるはずはありません。

 

なにか不都合に思うことがあったら、ただ、その状況に不満を抱くのではなく、自ら能動的に動いてその状況を良くしようとしなければ、あなたにとっての状況は何も変わることはないのです。

常にイライラすることなく、いい気分でいるために

いい気分の女性

これまで見てきたように、イライラすることを根本的に解消するには、「心を寛容さを養うこと」と、「自分の人生の責任は全て自分にあると自覚し、受動的にならないこと」が重要になります。

 

常日頃から、いい気分で過ごすためには、外的要因ではなく、自分の内部、内側の方を変える必要があるのです。

 

気分を害したときに、誰かに愚痴をこぼしたり、お酒を飲んだり、ショッピングでストレスを発散したりして、一時的にガス抜きをしても、状況は良い方向には進みません。

 

気に食わないことことがあれば、愚痴をこぼすのが当然で、それを聞いてくれるのが同僚や友達だと思っている人もいます。

 

「悪いのは彼で、あなたは悪くないですよ」と、あなたの愚痴を肯定してくれる人には、好意を感じるものです。

 

人は自分の味方をしてくれる人を好みますが、そのような人たちは悪意がなくても、結局はあなたを悪い方向に進む手助けをしていることと同じ役目を果たしているのです。

 

自分には全く責任がなく、外的要因に責任を転嫁することを他人が承認してくれれば、そのときだけは気分が良くなるかも知れませんが、そうすることによって、「自分の人生の責任は自分で負うこと」つまりは、「自分の人生をコントロールする」という大切なことを放棄することになるのです。

 

自分の気分が、他人の言行によって左右されてしまうのが当然だと思いこむと、外的要因には関係なく、自分の気分は自分でコントロールできるとは思えなくなってしまうのです。

 

気分を害することを根本から解決するためには、自分の気分は自分自身で決めているのだということを自覚しなければなりません。そして、心の寛容さを養うのです。

 

もし今後、イライラしたり、気分を害するようなことがあったら、それは他人のせいではなく、自分の心が狭いせいだ、あるいは、心の修行が足りないせいだと思って反省し、愚痴をこぼすのではなく、寛容さを身に付けるように努力することです。

 

つまり、気分を害したときに、怒るのではなく、「こんなことで腹を立てるのは小さな人間だ」と自分を省みて、心を落ち着かせるように努めるのです。

 

心を容易に落ち着かせることのできる方法としては、呼吸をコントロールする方法があります。

 

人の心と呼吸は、深い関わりを持っているため、呼吸をコントロールすれば、心の状態もコントロールすることができるのです。

 

たとえば、緊張状態にあると呼吸が早く浅くなりますが、反対に、呼吸を浅く早くしても、心が落ち着かなくなります。このように呼吸の方からも、心の状態を変化させることができるのです。

 

ですから、イライラしたとき、ムカッとしたときなど、ことあるごとに、このようにして心の状態をコントロールすれば、それが修行となり、徐々に寛容さを身に付けていくことができるのです。

 

「感情を鎮める呼吸法」については、こちらの記事を参考にしてください。

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まとめ

空を見る人

イライラすることが多い人の根本的な原因は、心が狭いからです。

 

そのことを自覚して、心を寛容にしようと努力しない限り、それが解消することはありません。

 

「あなたは何も悪くないですよ、悪いのは彼の方ですよ」というような耳障りのよいことを言ってくれる人に愚痴をこぼしても、そのときだけは気分が少しは良くなるかも知れませんが、そんなことをしても、イライラをなくすことに対しては一歩も前進することはないのです。

 

むしろ、愚痴を言うことで、イライラするのは自分のせいではなく、人のせい(外的要因のせい)にする癖が付いてしまい、余計に心が狭くなるだけです。

 

また、イライラすることが多い人たちは、状況に対して能動的に動くことはありません。

自ら動いて状況を良くしようとはせずに、文句を言って、動かすのは口だけです。

 

トランプゲームは、いつも自分に都合の良いカードが配られることはありません。配られたカードを交換して、良い手をつくる必要があります。能動的に自ら動いて状況を良くしようとすることは、それと同じことなのです。

 

イライラすることを根本的に解消するには、「心を大きくすること」、「自分の人生の責任は全て自分にあると自覚し、受動的にならないこと」が必要なのです。

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