やりたいことだけをすれば、幸せな人生を送れるか?

心身の健康・幸せ

「やりたいことだけをやりなさい」というような言葉を良く見かけます。

 

自分のやりたいこと、好きなこと、ワクワクすることだけをやっていれば幸せになれる。

やりたくないことは、やらなくていいという主張です。

 

このように言われると、やりたいことだけをするのは楽なので、思わず賛同してしまいがちですが、ここには大きな罠が隠れています。

 

今回は、やりたいことだけをすれば、幸せな人生を送れるかについてお伝えします。

やりたいことはすぐに利益が得られること

目の前の利益

やりたいことだけをしていたら、享楽的な考え方になっていき、好きなことだけをして、嫌なことはやらなくなってしまいます。

 

人生には嫌だと思うことでも、やらなくてはいけないことがたくさんありますが、そういうものを避けて通っていたら、良い人生は送れなくなります。

 

やりたくないことをすることで得られることも数多くあるのです。

 

やりたいことだけをしていたら、人間的に成長する機会が失われ、精神が育たず、自制心や忍耐などの大切なものが身に付きません。

 

また、人は、未来のことを考えることが苦手なので、やりたいことというと、すぐに利益が手に入る、目先のことにしか目が行きません。

 

やりたいと思うことは、簡単にできること、楽にできること、今楽しめること、今すぐに利益が得られることばかりです。

 

例えば、TVを観たり、ゲームをしたり、SNSをしたり、お酒を飲んだり、甘いものを食べたり、ダラダラしたりということかもしれません。

 

このように、やりたいこというのは、目先の利益だけを重視してしまいがちです。

 

目先の利益だけに目が行ってしまい、長期的な利益には目が行かなくなってしまいます。

 

やりたいことだけをしていたら、長期的な視点が持てなくなってします。

 

 

例えば、いま喜びが得られるからと言って、好きなものを食べたいだけ食べていたら、将来は健康を害してしまいます。

 

やりたいことだけをしていたら、将来「なぜこんなことになってしまったのだろう」と後悔することは間違いないでしょう。

やりたくないことには2種類ある

2種類ある

やりたくないことは、2種類に分けられます。

 

一つは「今やっているけどやりたくないこと」と、もう一つは「将来的にやりたくないこと」です。

 

例えば、今の仕事が嫌で、やりたくないというのは、前者です。

今、無職で働きたくないと言うのは、後者です。

 

今やっているけどやりたくないことは、現在のことなので、それをやらなければどうなるかが、実感を伴ってすぐに分かります。

 

例えば、仕事が嫌だからといって、仕事を辞めたら、仕事から得られていた収入がなくなってしまうことは、考えるまでもなく現実的に感じ取ることができるでしょう。

 

月々の給料が20万円だとしたら、仕事を辞めたら具体的な収入金額20万円がなくなるということが、現実的に分かります。

 

一方、「将来的にやりたくないこと」は、今やっていないことなので、それをやらないとどうなるかの実感がわかず、現実的に考えることができません。

 

働くのが嫌な人が、いま働いていなくて、とりあえず生活ができているとしたら、働かないとどうなるかということが、実感として分からないのです。

 

働かないと、収入が得られないだけではなく、社会への貢献、社会参加や勤労から得られる喜びなども得られないことは、実感を伴って捉えることができません。

 

今やっていないことは、やらないと将来的にどうなるかを現実的に考えるのは難しいのです。

 

やりたくなくてもやらなければいけないことがある

やりたくないこと

やりたくないことは、心理的な負担が大きなことです。

 

面倒くさいこと、難しいこと、嫌いなこと、努力が必要なことなどです。

 

やりたいことと同じで、やりたくないことも、それをやらないとどうなるか?

将来のことを考えて、今の行動しなければいけません。

 

先に挙げたように、「今やっているけどやりたくないこと」は、それをやらなければどうなるか実感が沸きますが、「今やっていないことでやりたくないこと」は実感が沸かないので、放置してしまいがちです。

 

例えば、将来的に金融投資をして利益を得たいのと考えているのであれば、今、資産運用の勉強をしなければいけません。

 

漠然と投資から利益を得たいと思っていても、勉強するのは面倒くさい、やりたくないと思っていたら、いつまで経っても、利益を得ることができません。

 

将来の利益、長期目標のために、たとえ、やりたくなくてもやらなければいけないことがあるのです。

 

それは将来利益を得るため、長期目標を達成するために今、やらなければいけないことです。

 

やるべきことを知るには長期目標が必要

やるべきことを明確にするために必要なのは、やりたいことや短期的な目標ではなく、長期的な目標を立てることが必要です。

 

やりたいことだけをしていたら、往々にして目先の利益にだけしか目が行きませんが、

長期的な目標を立てれば、それを叶えるためには、やりたいことだけをしていてはダメだということが、すぐにわかります。

 

長期目標を立てれば、それを達成する為には、「やりたいこと」、「やりたくないこと」というのを超越して、「やらなくてはいけないこと」が見えてきます。

 

たとえ、やりたくないことであっても、やらなくてはいけないことをしなければ、長期目標は達成できません。

 

長期目標を達成するためには、目先の利益を我慢する必要もあるでしょう。

 

スポーツや楽器などの趣味でも、上達したいのであれば、練習をしたくなくても練習する必要があるでしょうし、投資から利益を得たいのであれば、やりたくなくても資産運用の勉強や、実践をしなければならないのです。

 

まとめ

やりたいことだけをしていたら、享楽的な考え方になっていき、嫌なことは避けて通るので、人間として成長できず、良い人生を送るのは難しくなってしまいます。

 

やりたいことというのは、苦労せずに簡単に利益が得られること、いま楽しいこと、目先に利益が見えることだけになりがちです。

 

やりたいことだけをしていたら、目先の利益にだけしか目が行きませんが、長期目標を立てれば、それを達成するためには、やりたいことだけをではダメだということが、すぐにわかります。

 

長期目標から逆算して、今やりたいことだけではなく、今やるべきことをしなければ、良い未来が待っていることはないでしょう。

 

より良い人生を歩みたいのであれば、成り行き任せではなく、どのような人生を送りたいかの長期目標を立てて、やるべきことを自分でコントロールしていかなくてはいけません。

 

もし、長期的な目標を立てていないのであれば、いますぐに、どんな人生を歩みたいかを想像して、長期的目標を書き出してみてください。

 

そうすれば、自ずと今やるべきことが見えてくるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました