「いつかやらないといけない」とは思っていても、ついつい先延ばしにしてしまっていることは誰にでもありますよね。
ダイエットや、運動の習慣を作ること、食習慣の改善、生活習慣の改善、家族サービス、親孝行、資産管理や資産運用、自己研鑽、etc…
人はなぜ、実行すれば良い結果が得られるということがわかっていても、なかなか実行に移せず、先延ばししてしまうのでしょうか?
私たち人間は、放っておくと「先延ばし癖」を発症しやすいですが、先延ばしの癖を克服して、本来やるべきことを優先的に実行できたら、人生にとってどんなにプラスになることでしょう。
そこで今回は、先延ばしを克服するために知っておきたい、先延ばししてしまう理由と、先延ばしに対する強力な解決方法についてお伝えします。
「先延ばし」してしまう理由
先延ばしせずに、やるべきことは、将来のために貯金をすることや、健康のために運動をする習慣、読書をする習慣、タバコや酒を止めることかもしれません。
人それぞれ、自分で本当はやるべきことを分かっています。
しかし、いつかやろうとは思っていても、実際には行動に移しておらず、ついつい先延ばしにしてしまうことは、誰でもあるものです。
今すぐした方が良いとはわかっていても、つい先延ばししてしまう主な3つの理由をご紹介します。
1.現在主義
人は未来のことより、今のことの方に目が行く、「現在主義」思考です。
人は、「現在」今すぐに利益が得られないことは、後回しにしてしまう傾向にあるのです。
たとえば、老後のために貯蓄や資産運用をした方が良いことは分かっていても、それは今現在の利益になることではないので、つい後回しにしてしまいます。
長期的に見たら、良い結果が得られると分かっていても、それを実行する人はわずかです。
人は未来のことを考えることが苦手なので、どうしても現在のことばかりに重点を置いてしまうのです。
イソップ寓話の「アリとキリギリス」のアリのように、冬にエサがなくなることに備えて、夏にせっせと働くというということは、賢くて良いことだと頭では分かっています。
教訓としては分かるのですが、それを実行できるかは別の話です。
なぜなら、将来のためのことは、してもしなくても、現時点では何も変わらないように見えるからです。
人は、将来得られる利益をのことを考えようとしても、実感が沸かないので実行する気になれず、今のことの方ばかりに目が行ってしまう、現在主義なのです。
2.危機感の欠如
人は、長期的な視点で見たら、将来困ることは分かっていても、今はとりあえず困っていないことには、危機感を感じません。
たとえばコレステロールが高めだとか、肥満であるとか、このままでは将来、身体に悪影響を及ぼすことが分かっていても、今現在は、それほど苦しんでいないようなことです。
今それを改善する行動をしなかったとしても、今はとりあえず大きな被害がないので、ずるずると、後回しする傾向にあるのです。
通信販売で運動器具を買っても、しばらくしたら使わなくなってしまうのも、同じような理由からです。
買うときは、宣伝を見て、「運動をした方が良いな」とか、「運動をしないとまずいな」と思って買うのでしょうが、いざ届いみると、そのころには、そういった熱はとっくに覚めてしまいます。
せっかく買ったので何回かは使ってみますが、運動をしなくても、とりあえず今はは問題がないから、継続できず、そのうちに使わなくなってしまいます。
これをやらないとすぐに被害が生じてしまうというような、「今そこにある危機」でなければ、将来のことを考えて「今からやろう」とは、なりにくいものです。
今、危機感を感じていないことを改善するには、よほど強い動機がないと実行に移される可能性は少ないのです。
3.一人だけでは難しい
人は自分一人の力だけで、何かを始めることや、それを継続するのは苦手です。
たとえば、経済や投資の勉強などの、将来的に役に立つことなどを、一人だけで始め、それをやり続けるというのは苦手なのです。
そのようなことは面倒くさいと思ってしまったり、やり始めても、飽きてしまったり、モチベーションが続かなかったりします。
アメリカのシンクタンクであるブルッキングス研究所のロン・ハスキンスとイザベル・ソーヒルは著書「Creating an Opportunity Society(機会均等社会の創造)」の中で、 次のように書いています。
長期的な幸福につながるとわかっていることであっても、他人の介入なしに独力で実行するのは難しい。(中略)ジャンクフードは避け、質の良いものを食べる、定年後のためにお金を貯めておく、といったことを誰にも促されずに実行するのは容易ではない。
先延ばしするということは、「すぐにやりたいこと思うこと」ではないという証拠です。
その、すぐにやりたいと思わないことを、一人だけで、やり始めて、継続するには、ハードルが高く、先延ばししてしまうのです。
「先延ばし」を打ち破るには?
「長期的な目で見れば利益につながること」、「緊急ではないけれど重要なこと」を、先延ばしせずに、実行するにはどうすれば良いでしょうか?
「目先のことだけにとらわれず、将来のことも視野に入れ、長期的な視点で考え行動しましょう」とか、「危機感を感じるようにしましょう」と言っても、言うのは簡単ですが、実行に移すのは、なかなか難しいことです。
これは大事な考え方ですが、人が物事の見方をすっかり変えるのには、時間がかかります。
それでも、このような考え方を身に付けることは重要であり、そこから得られる利益は大きいでしょう。
そのためには、そのように考える習慣を徐々に付けることです。
「このことは、長期的に考えたらどのような結果になるかな?」と考えてみることや、自分の人生について考える時間を作って、今の行動を見直してみるということを繰り返すことが重要です。
しかし、それとは別に、もっと手っ取り早く、短時間で、しかも大きな効果が得られる方法があります。
それは、協力者の力を得ることです。
人は誰かの協力が得られれば、先延ばしせずに、早く大きな結果を得ることができます。
たとえば、プロ野球選手がキャンプに行って練習する理由の一つは、一人ではなかなか練習しないからです。
一人では練習しなけらばいけないことをわかっていても、他のことをしてしまい、練習を先延ばししてしまうから、コーチやチームメイトのいるキャンプ場に行くのです。
コーチがいれば、練習するように促してくれます。
協力者の力を得れば最大の効果が出せる
私たち人間は、一人だけで成果を出すことや、努力し続けることは非常に困難なのです。
大きな結果を残している人の陰にも、必ず協力者がいます。
世界の頂点を目指すような優れたスポーツ選手でもそうです。
オリンピックで2大会連続金メダルを取った羽生結弦選手のように優れた才能を持つスポーツ選手でも、必ずコーチがいますよね。
その最大の理由は、人は一人だけでは大きな結果を出すことはできないからです。
コーチがいれば、一人だけで練習するより、時間も労力も大幅に節約することができます。
協力者が必要なのは、スポーツの世界だけでなく、ビジネスの世界でも、どの世界でも同じです。
世界的大富豪として知られる投資家、ウォーレン・バフェットにも、チャーリー・マンガーという強力な右腕がいます。
将来的に大きな結果を得たければ、励まし導いてくれる専門家やコーチ、協力者の存在が必要なのです。
まとめ
やれば、将来的に良い結果が得られると分かっていることでも、それを先延ばしせずに、実行することはなかなか難しいことです。
その主な理由は、現在主義、危機感の欠如、人は一人だけでは実行し続けるのが苦手である、ということが挙げられます。
やろうと思っていても、できていないことを行動に移し、効果が得られるまでそれをやり続けるためには、協力者の力を得ることが最善の方法です。
あなたを励まし、導いてくれる専門家、コーチ、メンターなどの指導者の力を借りることが最も効果的です。
あなたも協力者の力が得られたら、先延ばしせずに重要なことを成し遂げられると思いませんか?
ぜひ、協力者を探してみてください。
もし、身近に協力を得られそうな人がいなければ、私も個人向けのコンサルティングを行っていますので、一度ご覧になってみて下さい。
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