誰だって、時間を無駄にしてしまうのは嫌ですよね。
誰もが知っていることわざ、「時は金なり」などと改めて言うまでもなく、時間の大切さは誰もがわかっており、できるかぎり有意義に時間を使いたいと思っています。
しかし、そう思っていても実際に時間を有意義に使っている人が多いかといえば、そうではありません。
時間の使い方の調査では、「一日のうちに、何の収穫もなく、なんとなく無駄に過ごしている時間がある」と答えている人がほとんどなのです。
自由な時間の落とし穴
あなたは、仕事以外の時間や、余暇の時間にすることをあらかじめ決めているでしょうか?
それとも特に決めていないでしょうか?
もちろん余暇の時間というものは、何をするのも個人の自由ですが、この「自由な時間」というのが、実はクセモノなのです。
時間は「トレード・オフ」という関係にあり、ある一つのことをしていると、その時間でできたはずの他の一切のことができなくなります。
TVを見ると、その時間を使ってでできたはずの読書や、音楽鑑賞、運動、将来の計画を立てること、生活を見直すことなど、その他すべてのことができなくなります。
つまり、一つを選ぶということは、他のあらゆる可能性、他のすべてのことをする機会を捨てているということなのです。
ぼーっとしていても、考え事をしていても、スマホを見ていても、本を読んでいても、運動をしていても、何をしていても同じように時間は過ぎるのです。
やらなければならない重要なことが決まっていないと、気になったことや、目に入ったことなど、何かの刺激があると衝動的に反応してしまうものです。
たとえば、スマホの通知や、スマホを見ている時に表示される広告、YouTubeのあなたへのおすすめ動画、Amazonのおすすめ商品、オンライン上で見かけた商品などにすぐに反応してしまいます。
このようなことは、人生の重要度から考えてみたら、まったく重要ではない些細なもののうちの一つです。誰にとっても、他にもっと重要だと思うことがあるはずです。
しかし、やりやすいけれど重要ではないことに時間を使ってしまうと、もっと重要なことには、時間が使えなくなってしまうのです。
ネットサーフィンをしたり、動画を見たり、SNSをチェックしている時間は大して長くない、微々たるものだと思うかもしれませんが、回数が多いので、積み重ねると驚くほど多くの時間を使っているものなのです。
もし、衝動的に時間を使っているときに、もっと重要なことにも時間を使うことができると、この時間で他にできることのリストを提示されたら、他のことを選択する人も多いでしょう。
私たち人間は、簡単なこと、やりやすいこと、すぐに手に入る目先の楽しさというものに流されやすいので、その時間をもっと有意義な他のことにも使えるということは、そのときにはなかなか気付けないものなのです。
現代は、スマホ、ゲーム、SNS、TV、漫画など、一人でもすぐに簡単に楽しめる娯楽や刺激を与えてくれるものが多い環境です。このようなことが自分の人生にとって重要度が高いことであると思っている人は多くないでしょう。
しかし、このようなさほど重要でもないことをしているうちに時が過ぎてしまい、本当に重要なことに十分に時間を割くことを、ないがしろにしてしまいがちなのです。
すぐに手に入るちょっとした楽しみを優先して、自分の好きなように時間を使っていたら、本当に重要なことをやり残したまま、あっという間に人生が終わってしまいます。
あらかじめやることを具体的に決めておく
これを防ぐには、あらかじめ自分にとって重要なことを決め、余暇の時間にやることを決めておけば良いのです。
そうすれば、目先の楽しみに衝動的に反応することは少なくなります。
やることが具体的に決まっているので、他のことを考えたりして気が散らなくなるからです。
そうすれば、時間を浪費せず、有意義に使えるので、日々の生活の満足度も高くなります。
日々の満足度が高くなるということは、ひいては、人生の満足度が高くなるということです。
余暇の時間を利用して勉強すれば、専門的な知識を付けることもできますし、趣味を極めることも可能です。もっと体を動かし、エネルギーに満ちた体を手に入れることができるかも知れませんし、以前からから何となくやりたかったと思っていたことも達成できるかもしれません。
あらかじめ具体的にやることを決めておけば、たとえ一日に数分しか余暇の時間が取れなくても、それが積み重なれば長時間になるので、色々なことができるものです。
もし、現在、余暇の時間にやることを具体的に決めていなければ、自分にとって重要なことを書きだして、具体的に何をするかを決めてみてください。
何をするのか具体的な計画を決めておくことは、時間を有意義に使うために欠かせないことです。
小さなことでも良いので、ぜひ、試してみてくださいね。
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