- ダイエットがうまく行かない
- 集中力が続かない
- 気が散ってしまう
- やるべきことを先延ばしをしてしまう
- 禁煙できない
・・・など、
自分がやろうと思っていることができないと、意思力や、セルフコントロールの力が弱いからだと思ってしまいがちですよね。
確かに、それも要因の一つであることには違いありません。
しかし、実はもっと大きな要因があるのです。
今回は、自分をコントロールする方法についてお伝えします。
ダメだと思う前に、チェックすべきこと
落ち込んだり、ダメだとあきらめる前に、チェックすべき大きな要因…
それは、環境です。
自分の行動を変えるには、意思の力に頼るより、環境を変えた方が効果的です。
意思の力を使わなくてもダイエットする方法
ダイエットするために、食事の量を減らすには、強い意思の力が必要だと思いますよね。
しかし、実際には、食事の量は、食欲や意思の力ではなく、容器によって大きく左右されることが研究結果で明らかになっています。
コーネル大学のブライアン・ワンシンクが著書、「そのひとクチがブタのもと」に記した、興味深い実験を紹介します。
映画を見に来た観客に対して、ソフトドリンクとポップコーンを無料で提供しました。
ポップコーンのサイズは、1人で食べ切るには大きい、MとLの2種類で、どちらかが渡されました。万が一にも、食べきれないように、ポップコーンには特別な仕掛けがしてありました。
そのポップコーンは、5日前に作り、わざとしけさせた、ものすごくまずいポップコーンだったのです。
実験の目的は、ポップコーンを食べる量が、MサイズかLサイズかという容器の大きさに無意識のうちに左右されるかをどうかを確かめるためでした。
映画終了後に、それぞれの人が残したポップコーンが計量され、そこから食べた量が計算されました。
その結果、Lサイズを渡された人は、Mサイズを渡された人よりも、平均で53%も多くの量を食べたことが分かりました。
観客に、実験であることを明かした後に、「容器サイズが大きかったことが、自身の食べた量に影響したと思いますか?」と聞いたところ、ほとんどの人は「そんなことはない」、「お腹がいっぱいの時は、ちゃんとわかります」と回答したと言います。
ワンシンクは、他にもポップコーンを使った実験を行いました。
地域を変えたり、映画を変えたりと、微調整を行っても、いつも同じ結果でした。
それにより、「大きな容器を与えられた方が多く食べる」と結論付けました。
ワンシンクは、他にもさまざまな実験で、器やスプーンの大きさで、食べる量が変化することを明らかにしてます。
環境を変えるのはシンプル
意志力、克己心、バイタリティー、疲労など様々な要因が絡むセルフコントロール力を鍛えるより、環境を変える方が手っ取り早く、簡単で、しかも効果的です。
例えば、先の実験のように、食べる量を減らしたければ、自分で量を制限するのではなく、器を小さいものに変える。
気が散って集中できないのなら、気が散るものを目の前から排除すればいいのです。
早く寝なければいけないのに、ついスマホを見てしまい、夜更かししてしまうという話はよく聞きます。
そういう場合は、簡単にスマホを触れないようにすればいいのです。
例えば家に帰ってきたら、スマホをテーブルの上に置くのではなく、見えないように引き出しの中にしまうとか、明日使うバッグの中に入れてしまえばよいのです。
集中する方法
私は、集中力が途切れないように、気が散るようなものを机の周りに置かないようにしています。
余計なものが目に入ると、気が散る原因になるからです。
また、本を読んだり、考えたりと集中力が欲しいときは、着信音や通知音があった場合、集中力が途切れるので、スマホは別の部屋に置くようにしています。
音が鳴っても気にしないと思っていても、意識が一瞬だけでもそちらに向くので、どうしても集中力が途切れてしまいます。
私たちは、音が鳴るとどうしても、気を取られてしまうものなのです。
集中したいのなら、このように気が散る原因となるものを、身の回りから排除すればよいのです。
まとめ
自分の行動を変えたければ、環境を変えるのが、簡単、かつ効果的です。
自分で適切だと思う行動を取りやすくし、不適切だと思う行動を取りにくい環境を作りましょう。
そうすることで、意思の力をあまり使わずに、自分をコントロールでき、望んだ行動が取れるようになります。
ポップコーンの実験からも分かる様に、私たちの行動は無意識のうちに、環境に左右されているということを忘れないようにしましょう。
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