「いいな~。私も、そうなりたいんだけど・・・」
あなたも他人を見たり、他人の話を聞いたりして、このように思ったことはないでしょうか?
「そうなれたらいいな」とは思っても、様々な理由や障壁があって、なかなかできないという人も、多いのではないでしょうか?
今回は、「こうなりたいと望む自分」になる方法をお伝えします。
今すぐ始めることが一番大切
こうなりたいと思ったり、考えたりしているだけでは、いつまで経ってもその姿に近づくことはできません。
それは、東京に住んでいる人が大阪に行きたいと思っていても、思っているだけではいつまで経っても大阪にたどり着かないのと同じことです。思っているだけでは、何も進まないのです。
人はよく、「いつかやろう」、「機を見てやろう」、「良い時期が来たらやろう」などと思うものですが、多くの場合、時間の経過とともに熱が冷めてしまい、実際に実行されることありません。
ですから、「なりたい自分になれる方法」の一番のポイントは、「今すぐ始めること」にあるのです。
作家になりたいと思っていた起業家のマイケル・マスターソンは、将来「作家になる」と考えただけでいい気分になりましたが、日常の様々なことに気を取られ、実際には何も書いていませんでした。
そして、作家になるためには人生経験が必要だと、自分を正当化してこう思っていました。
「周りから見ると、何もしていないように見える。だけど、自分の内面では変身している最中であり、この状態は、なりたいものになる次に良いことだ」と。
そんなときにマイケルが、父親から言われたのは、「作家でありたいのなら、書かなければいけない。作家というのは、書く人のことを指すのだから」という言葉でした。
作家になるために、勉強したり準備をしたりしている限り、実際には書いていないので、いつまで経っても作家にはなれないのです。
この真実が分かり、その後、マイケル・マスターソンは毎日書くことを実現し、作家としても活躍しています。
こうなりたいと思う姿や、自分が望む何かになりたければ、「ベストな時期」や、準備が万端に整うのを待たずに、とにかく、やり始めることが、最も重要な点なのです。
私たち人間は、先のことを予想するのが苦手です。やり始めない限り、進んでみない限り、分からないことがたくさんあります。
ですから、時期を待たずに、まず初めの一歩を踏みしてみる必要があるのです。
例えば、強くなりたいと思ったのなら、その日から鍛え始めることです。そば屋になりたいと思っているのであれば、すぐにそばを打ち始めてみること。ギタリストになりたければ、ギターの練習をすぐに始めることが最善の策なのです。
「モデリング」で最大限の結果を得る
「モデリング」というのは、自分が望む結果をすでに得ている人、手本になる人を見つけて、その人がやっていることを真似る手法のことです。
自分が望む結果を得ている人が、どんなことをやっているのか、結果に結びつく行動を見つけて、それを真似すればいいのです。
モデリングの良い所は、結果をすでに得ている人が長い時間と労力をかけて、試行錯誤して見つけた、うまくいく方法を、短期間で学ぶことができるところです。
このように書くと、他人の努力の結晶を盗み取るようで、なんかズルい、と感じ人もいるかもしれません。
しかし、これは武道やスポーツなどの「技」の習得と同じことで、全くずるいことではありません。
例えば、柔道で相手を投げ飛ばすのに、柔道の技を全く知らない初心者が、相手を投げようとしても、投げることはできません。
技のかけ方が分からないまま、相手をどうしたら投げられるか、自分で一から考えて、試していたのでは、多大な時間と労力が必要になってしまいます。
たとえ相手を投げる方法を見つけて、相手を投げることができたとしても、既にある柔道の技に比べれば、得られる効果は小さいものになるでしょう。
「技」というのは、その道の達人たちが時間と労力をかけて、試行錯誤の中から、見つけて磨き上げた、最も効果的な方法だからです。
初心者でも初めから、効果的な「技」を練習すれば、我流で一から色々と試すよりも、早く大きな結果が得られるのです。
最小限の努力から最大限の結果を得るためには、「モデリング」をして、先人の知恵を有効活用すればいいのです。
まとめ
理想の姿に「いつか」なりたいと思っていても、行動を始めない限り、なりたい自分になることはありません。
始めるのにベストな時期を待っていても、そんな時期は来るか来ないかわかりませんし、大抵の場合は来ないものなのです。
なりたい自分になるには、ただ始めてみればいいのです。
そして、モデリングの手法を使って、うまくいっている人の行動を真似れば、短期間で効率的になりたい姿になることができるのです。
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