あなたは、他人から「空気を読めないね」と言われたことがあるでしょうか?
私は言われた記憶がないのですが、知人は「母親から空気を読むように」と言われているとの事でした。
そのときに、私が知人に『ところで、「空気」って何のことか分かるの?』と聞いたら、「分からない」と言っていました。
私は「空気が何か分からないと読めないよね」と言って、空気の正体教えてあげました。
知人はそれ以来、空気を読むことに対して自信を得たようです。
今回は、正確に空気を読む方法をお伝えします。
空気とは何か?正確には分かっている人は少ない
空気を読めないのは、「空気」とは一体何なのか、その正体を知らないからです。
私はかつて、場がどういう空気だったのかを、色々な人に聞いたことがありましたが、答えはあいまいなものなので、読んだ空気が正しいかどうかは、誰も自信を持てない状態でした。
ほとんどの人は、何となくしか空気の正体を分かっておらず、空気を読むときに、感覚だけを頼りにしています。
「空気を読め」と言っている人ですら、場がどういう空気なのかを正確に言い表せないことがほとんどです。
空気の正体を知らないと、いつも「なんとなく」という感覚で空気を読むことになるので、正しく空気を読むことは難しくなります。
空気のことを正しく分かっていないと、正確に読むことはできないのです。
例えば、サッカー経験者は、ボールのどこをどのように蹴れば、ボールがどう飛ぶかを知っているので、毎回、狙った所へボールを蹴ることができます。
しかし、サッカーをしたことがない人は、狙った所へボールを蹴ろうとしても、ボールのどこをどのように蹴れば、どの様に飛んでいくかが分からないので、狙ったところにボールが飛ぶこともあるし、まったく違った所に飛んでいくこともあります。
これと同じように、空気のことをきちんと知らないと、毎回、正確に空気は読むことはできません。
空気の正体を知らないと、空気をうまく読めているときもあるし、うまく読めていないときもあるのです。
空気の正体が分かれば、いつでも正確に空気を読むことができますよね。
「孫子」にあるように、「彼を知り、己を知れば百戦殆うからず」です。
では、空気とは一体何なのか、手持ちの辞書によると、「その場の雰囲気」と書いてあります。
もちろん、そんなことは、みんな分かっています。
「その場の雰囲気」というのは、具体的ではなく抽象的なものです。
抽象的であいまいな表現だから、多くの人は、なんとなくの感覚でしか、空気を読めないのです。
「空気」を具体的に定義する
「空気」を、抽象的な「その場の雰囲気」という言葉ではなく、具体的な言葉で定義できれば、正確に空気を読むことができるようになります。
このあいまいな、空気とは何かを、最も端的に説明していると思ったのは、「夢をかなえるゾウ」のベストセラーで有名な作家・水野敬也氏が、恋愛体育教師・水野愛也の名義で恋愛理論をユーモラスに綴った「LOVE理論」という本に書いてあったこの言葉です。
空気とは、その場を支配するキーマンの気分である。
私は、この言葉を読んだときに、 「正にその通り」と、強い共感を覚えました。
「空気=その場を支配するキーパーソンの気分」
このことが分かれば、空気を正確に読むことが可能になります。
空気を読むには、その場のキーパーソンを見つけて、その人がどういう気分なのか、その表情や発言を観察すれば良いのです。
場のキーパーソンの見つけ方
その場を支配するキーパーソンを見つけるのは簡単です。
それは、その場の中でリーダー的立場の人や、中心人物、ムードメーカー、発言力のある人などです。
会社の会議などであれば、出席者の中で一番役職が高い人になるでしょう。
コミュニティーの集まりであれば、会のリーダーやムードメーカーがキーパーソンです。
キーパーソンが分かれば、空気を変えることもできる
キーパーソンが不機嫌なら、その場の空気は険悪なものになり、キーパーソンが上機嫌なら、その場の空気は良好なものになります。
私が空気の正体を知った後に、色々な場で試してみましたが、キーパーソンの感情を動かすことで、空気を変えることが可能です。
空気が悪いと思ったら、キーパーソンに話しかけて、キーパーソンの気分を変えれば、空気を変えることができます。
まとめ
空気の正体が具体的に分かれば、正確に空気を読むことができます。
空気を読むの「空気」とは、その場を支配するキーパーソンの感情です。キーパーソンを見つけ、その人の言葉や表情から気分を読めばいいのです。
空気が好ましくないものであれば、キーパーソンの感情を動かせば、その場の空気を変えることも可能になります。
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