才能、タイミング、人脈など、成功するために必要な要素は数多くありますが、これがなければ、絶対に成功できないということが1つあります。
これがなければ、他に何があっても台無しになってしまうという、成功するために欠かせない最も大切なことです。
今回は、その最も大切なことについてお伝えします。
成功するために最も必要なこと
成功するために最も必要なこと、これなくして成功はおぼつかない「成功の秘訣」とは何か?
それは、「努力すること」です。
「なーんだ、そんなの当たり前のことじゃない」と思ったでしょうか?
それでも、「あなたは努力していますか?」と尋ねると、「はい。努力しています」と答える人はほとんどいません。
努力することが重要だとは知ってはいても、努力している人は、ごく少数なのです。
知っているのと実践していることの間には、天地ほどの開きがあります。
分かっているのに、なぜ努力していない、あるいはできないのでしょうか?
その大きな理由の一つは、「努力するということ」がどういうことかをわかっていないことにあります。
つまり、以下の2つのことがわからないのです。
1.どのようなことを努力と言うのかわからない
2.努力するにはどうすればいいか、やり方が分からない
それぞれ見ていきましょう。
どのようなことを努力と言うのか
努力という言葉を辞書を調べると、「心を込めて事にあたること」とあります。
これを見て、「そうか、努力というのは、心を込めてすることか!今日から、心を込めてすることにしよう」と納得して実践に移す人は少ないと思います。
辞書は端的に言葉の意味を説明していますが、言葉だけでは、努力の本質は、するりと逃げてしまい、捉えにくいのです。
努力することの例を挙げてみましょう。
目標の達成を思い浮かべれば、分かりやすいです。
目標を達成するためにする努力とは、目標達成を強く望み、その実現に向けて全力で取り組むことです。
最初のうちは、うまく行かなくても、「何が何でも達成する」という気持ちを持って、失敗や、挫折、困難などにあっても、行動を続けることを努力というのです。
努力なしに、何かを成し遂げた人はいません。
辞書を見るより、偉人の伝記を読んでみれば、どのようなことを努力というのかがつかめるでしょう。
成功者は、困難にぶつかっても、うまくいくようにあらゆる手を尽くし、努力しています。
努力するにはどうすればいいか
1.合理的な方法で努力する
「努力」と言うと、大変そうなもの、嫌なもの、というイメージがあるのは、根性論だけの努力をイメージしているからです。
努力するといっても、やみくもに努力するのではありません。
がむしゃらに努力をしても、それでは長続きしないばかりか、効果も少なくなってしまします。
たとえば、野球を上手くなりたいという人が、うさぎ跳びを毎日体力の続く限りやり続けても、努力したという満足感は得られるかもしれませんが、野球がうまくなることはないでしょう。
うさぎ跳びは、体にダメージを与えることが医学的に分かっており、また、野球の上達に必要な練習をしなければ野球がうまくなることはないので、それは合理的な方法ではありません。
努力するのは合理的な方法を用いて、効率よく、賢く努力する必要があります。
効果が出る方法、効果が出やすい方法を調べて実践することです。
合理的で効果的な方法を探し、試行錯誤して学習し、うまく行くように努めるのです。
その様な努力は決して苦しいものではなく、むしろ楽しいものです。
2.時間をかける必要がある
目標を達成した人は、その目標達成のために、多くの時間を使っています。
他のことには目もくれず、エネルギーと時間を目標達成のために使っているのです。
合理的な方法で、時間をかければ何でも上達してうまく行くようになるのは当然のことです。
「超一流」研究の第一人者であるフロリダ州立大学心理学部教授のアンダース・エリクソンは、ベルリン芸術大学の協力を得て、ヴァイオリン選考の学生を3つのグループに分けました。
一つ目のグループは、世界的なソリスト(独奏者)としてのキャリアを歩む可能性がある学生。
二つ目のグループは、非常に優秀ではあるが、ソリストになれるほどではない学生。
三つ目のグループは、演奏家になるのはあきらめて、音楽教員になる道を目指す学生です。
エリクソンが彼らの時間の使い方を調べてみると、グループごとに大きな違いがありました。
超一流のソリストになる可能性のある学生は、音楽教員になる道を目指す学生と比べると、18歳までに、平均で4000時間も多く練習を積んでいたのです。
時間はトレードオフの関係にあります。
一つの事に時間を使えば、他の一切のことはできなくなります。
スペシャリストになるのでも、目標の達成でも、一つのことに集中して、それに多くの時間を充てる必要があるのです。
3.努力するためには不平不満は禁物
うまくいかないのは、あれのせいだ、これのせいだと、不平不満を口にしていれば、努力などしなくなってしまいます。
環境や周囲の人、時代など、周りのせいにしないで、今起きていることの責任はすべて自分にあると自覚して、主体的に行動を起こす必要があります。
自分の人生の責任は、他の誰でもなく、全部自分にあるのです。
私がこのことを教えたら、「そんなの厳しすぎる」と言われたことがありますが、これは本当のことなので、仕方がありません。
自分の考え方や行動した結果が、自分の身に返ってくるのです。
いわゆる因果応報というものです。
どんなときでも、不平不満は禁物です。不平不満を言っても、何も変わりません。
不平不満を言わずに、ことがうまく運ぶように、できる限り手を尽くして努力をするのです。
まとめ
成功するために絶対に欠かせない唯一のことは、努力することです。
がむしゃらに努力するのではなく、うまく行く方法、合理的な方法で、時間をかけてコツコツとやり続けることが必要です。
不平不満は厳禁です。自分の人生の責任はすべて自分にあることを自覚して、努力することが必要です。
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