他人に「やる気を出させる」ための3つの方法

コミュニケーション

自分の望む行動を、他人に取ってもらいたいときには、相手にやる気を出してもらわないといけませんよね。

 

相手のモチベーションを引き出せないと、いい結果は望めません。

 

部下をやる気にさせたかったり、子供にやる気を出させたかったりと、人のやる気を引き出したいと思う場面は多くありますよね。

 

今回は、他人のやる気を引き出すための3つの方法をお伝えします。

1.期待をかける

期待をかけて教える

期待をかければ、相手はそれに答えようとします。

 

自分について良い評価が与えられた以上、その評価と違わぬようにしようと思うのは、私たち人間が、誰でも持っている心理でしょう。

 

心理学では、「ピグマリオン効果」と呼ばれているものがあります。

 

ピグマリオン効果は、ハーバード大学の心理学者ローゼンタールが、教師からの期待の有無が、生徒の学習成績を左右するという実験結果をもとに報告した、「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」という現象です。

 

その実験では、小学校で学期の最初に能力テストを実施して、「今後成績が伸びる生徒」と「そうならない生徒」を割り出して、そのリストを担当の教師に見せました。

 

しかし実際は、まったくのランダムで選んだリストを見せただけだったのです。

 

それにもかかわらず、8ヶ月後に再びテストを実施すると、成績が伸びるとされた生徒は、他の生徒よりも実際に成績が伸びていました。

 

これは、教師は「成績が伸びるとされた生徒」を期待を込めて見ていたところ、それを感じ取った生徒が、期待に応えようと頑張った結果だと考えられました。

盗みを働くお手伝いさんにかけた期待

彫刻家のマーガレット・フレンチ・クレッソンが、パートのお手伝いさんを雇っていたときの話です。

 

そのお手伝いさんが、どうも盗みを働いているようなのです。

 

さてマーガレットは、どうしたでしょうか?

 

お手伝いさんを非難して、警察に突き出したでしょうか?

 

いいえ、そうではなく、こんな風に話をしたのです。

「スミスさん、ちょっとお話があるの。

本当によく働いてくれて、私とても感謝しているんです。
家の中が、本当にきれいに片付いて、助かります。

でも最近、物をなくすようになってしまって。
小さなものなんですけど、困っているんです。

でも今あなたに、あれこれ聞かせようというわけではないんですよ。

これから、この家の全責任を、あなたにお任せしようと思うの。
あなたを全面的に信頼していますから」

マーガレットは、お手伝いさんに期待をかけたのです。

 

その効果は、目を見張るものがありました。

 

その日以来、物がなくなるということがピタリと止んだだけでなく、お手伝いさんは、マーガレットの身の回りから離れることなく、使い走りに行ってくれたり、ありとあらゆることをしてくれて、感謝の思いを表してくれるようになったのです。

 

これは、相手の名誉になるような期待をかけることで、やる気を引き出した良い例でしょう。

2.することの意味を実感させる

なぜするのか?

自分のすることに、どれだけ意義を見いだせるか?

 

仕事に意味があると思うか思わないかで、モチベーションに大きな違いが生じます。

 

自分のすることの意味。そんなこと言われなくても分かるだろうというのは、誤った思い込みです。

 

そのことを扱った研究をご紹介しましょう。

 

ペンシルベニア大学ウォートン校のA・グラント教授が、大学のコールセンターで行った実験です。

 

そこでは、職員が卒業生に電話を掛け、大学の奨学金への寄付を呼び掛ける仕事を行っていました。

 

グラント教授は、職員を3つのグループに分けました。

 

そして、第一グループには、他の職員が書いた作文を読ませました。

内容は、仕事から得られる個人的な利益、金銭やスキルや知識のことが書いてありました。

 

第二グループには、この職場の募金活動によって恩恵を受けた学生が書いた作文を読ませました。

内容は、奨学金が彼らの生活に肯定的な影響を及ぼし、大切な目標や夢を達成する道を与えてくれたということが書いてありました。

 

第三グループは、何も読みませんでした。

 

グラント教授は、一か月後、職員が取り付けた寄付金額と件数を調べた結果、第一グループと第三グループには、変化がありませんでした。

 

しかし、第二グループだけ、寄付金額と件数が、二倍以上に増えていたのです。

 

この結果を、さらに分析すると、増加の主な原因は、それまでやる気に欠けていた職員が、彼らが読んだ感動的な体験談と、自分の仕事のつながりに気付き、やる気になったためだということが判明しました。

 

電話を掛ける件数が増え、より多くの人と話をし、結果として、多くの寄付金を集めることができたのです。

 

人は、自分のしている仕事が、誰かの役に立っていることが分かれば、やる気が出ます。

 

部下や授業員のやる気を出したければ、お客さんの体験談や、喜びの声を集め、自分のしていることが、誰かの役に立っていることを、実感できるようにすれば良いのです。

 

母親が子供に、家事などの手伝いをさせようとするときは、「やりなさい」と命令するのではなく、「これを手伝ってもらえれば、お母さんはとても助かるわ」と言い、子供の手伝いが、母親の役に立つということを、分かるようにすれば良いのです。

3.ほめる

褒める人

人は誰しも、ほめられると、嬉しいものです。

 

動物の訓練では、うまく行くと、エサを与えたり、なでたりして、ほめてやります。

 

私たち人間も、ほめ言葉をもらえると、その行動を自発的に行う頻度が高まることが、分かっています。

 

したがって、頑張りや、成果に対して、ほめ言葉を与えれば、そのことに対する、やる気は高まります。

 

ほめ言葉によって、人生がすっかり変わった少年のエピソードをご紹介します。

 

ある少年は、声楽家になることに憧れていました。

 

しかし彼の最初の先生は、「君には歌が向かない。まるで雨戸が、風に吹かれているような声だ」と言って、彼を落胆させました。

 

しかし、彼の母親は彼を抱いてほめました。

 

「お前はきっと立派な声楽家になれるよ。その証拠に、どんどんうまくなってきた」

 

そして、彼は音楽を続け、歌手となりました。

 

その歌手とは、オペラ史上最も有名なテノール歌手の一人、エンリコ・カルーソーです。

 

母親のほめ言葉と激励が、カルーソーの人生を変えたのです。

 

ほめ言葉には、人生を変えるほどのやる気を生む力があるのです。

まとめ

拳を合わせる

人のやる気を引き出すには、「期待をかけること」、「することの意味を実感させること」、「ほめること」が有効に働きます。

 

相手に期待をかけて、それが何の役に立っているのかを教え、少しでも進歩が見られたら、恥ずかしがらずに、ほめてあげましょう。

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