「やることはあるんだけど、何かやる気が出ないな」
こんな話は良く聞きますよね。
誰にでも、モチベーションが上がらないときはあると思います。
そんなときに、すぐにやる気が出る方法を知っていると便利ですよね。
今回は、すぐにやる気が出る5つの方法をお伝えします。
待っていてもやる気は出ない
やる気が出ないときに、そのうちにやる気が出るだろうと、自然にやる気が出るのを待っていても、多くの場合、やる気は出ません。
もし、放っておいても自然にやる気がわいてくるのなら、世の中にモチベーションをアップする方法論などは必要ありません。そして、何もかもがうまく行くことでしょう。
でも実際はそうではないから、やる気を出す方法を知っておく必要があるのです。
やる気が出ないときは、ぼんやりと待っているのは得策ではありません。
やる気は自分で作り出す必要があるのです。
すぐにやる気が出る5つの方法
1.とりあえず始めてみる
やる気が出なくても、たったの5分だけでいいので、とりあえず始めてみましょう。
何かをすべて完了させることと比べて、何かを5分だけすることは、労力が少なくて済むので、やる気が起こるはずです。
私たちは、やり始めるときに一番、エネルギーを使います。
しかし、その場に静止しつづけようとしたり、運動をしつづけようとする「慣性の法則」と同じで、一旦やり始めると、続けるのが楽になります。
やり始めて5分間続いたら、その先は大きなエネルギーを必要とせずに続けることができるのです。
また、動作というのは感情によって起きますが、その逆に、感情も動作によって間接的に起こすことができます。
アメリカの心理学者、ウィリアム・ジェームズは、次のようなことを言っています。
「動作は感情によって起こる様に見えるが、実際は平行して起こっている。動作を意図的に調整することで、間接的に感情を調整することができる」
つまり、通常は「楽しい」という感情によって、「笑う」という動作が生まれますが、「笑う」という動作によっても、「楽しい」という感情を生み出すことができるということです。
だから、「やる気があるから行動する」のが普通に思えますが、「行動することによってやる気を生み出す」こともできるのです。
やり始めて、行動しているうちに、やる気という感情も出てくるのです。
2.小さな目標を作る
人は、目標に向かって進んでいると実感したときに、最もモチベーションが上がることが多くの研究によって解明されています。
ですから、やることを細分化し、小さな目標や、サブゴールを何個も作り、進んでいるという感覚を得ることで、やる気を生み出せます。
例えば、本を1冊読む必要があれば、第一章を読むことをサブゴールとして、読み進めれば、第一章まで読み終えたときに、進んでいるという小さな達成感が得られます。
進んでいると感じると、モチベーションがアップするので、この先も続いて、第二章まで読む意欲がわいてきます。
3.ゲーム感覚を取り入れる
飽きることや、退屈さは、やる気にとって大きな敵ですが、たとえ単純な仕事でも、設定した時間内にこの仕事を仕上げるという自分なりのルールを設定して、ゲーム感覚を取り入れれば、張り合いが出て、退屈さを感じなくなります。
少しでも楽しめるように、ゲームのルールを設定するのがコツです。
設定した時間内に終わらせるとか、早く終わらせるというタイムアタックは、すぐに始められるゲームの一つです。
誰かと同じ仕事をしているのなら、どちらがうまくできるかとか、どちらが早く終わらせることができるかというルールを決めればやる気が生まれます。
USスチールの初代社長、チャールズ・シュワブは、多くの工場のうちに業績の上がらない工場があるのを見つけ、そこを訪ねました。
工場長に聞いたところ、おどしたり、おだてたり、あらゆる手を使っても、工員たちはさっぱり働いてくれないとの事でした。
そこにちょうど、日勤組と夜勤組の交代時間が来ました。
シュワッブは、日勤組の工員に、「今日は何回、鋳物を流したかね?」と訪ねました。
工員は「6回です」と答えると、シュワッブは何も言わずに、床の上に大きな字で「6」と書いて出て行きました。
夜勤組が入ってきて、この数字を見つけ、その意味を日勤の工員に訪ねると、工員は「ボスがこの工場にやってきて、今日何回鋳物を流したか聞かれたので6回と答えたら、この通り、6と書いたのさ」と答えました。
次の日になると、夜勤組がその「6」という字を消して、大きな字で「7」と書いていました。
日勤組は対抗意識を燃やし、頑張って、退勤時には「10」と書き残していきました。
このようにして、日勤組と夜勤組が競うことで、工員たちのやる気が出て、この工場は生産性では、他の工場を圧倒して、第一位を占めるようになりました。
このように、ものごとにゲーム性を取り入れれば、やる気を引き出すことができるのです。
4.得られる結果を考える
やること自体ではなく、それをやることによって、どんな結果が得られるかを考えます。
やり終えたあとに得られる結果に着目することで、目的意識が生まれ、やる気も生まれます。
健康のために運動した方が良いことは分かっていても、運動をする気が起きなくても、運動することによって、引き締まった体が手に入り、自分に自信が持てるようになるとか、他人から褒められるとか、異性からモテるようになるとか、得られる結果に注目するのです。
そうすることで、目的意識が芽生え、やる気が出てきます。
得られる結果は、自分がメリットに感じると思えることなら、何でも良いのです。
たとえば、この仕事を終えたら、売り上げがアップすると思っても良いですし、誰かの役に立つでも良いですし、美味しい酒が飲めるでも、なんでも良いのです。
5.一度でも先延ばししたら、その後もずるずると先延ばししてしまうことを知る
「今日はやる気が出ないから、明日やればいいや」とか、「今日やらなくても、まだ時間はある。調子が出たときに一気に片付けよう」などというように、やるべきことを先延ばしをしても、明日の状況は、今日とほとんど変わらないので、明日も同じように先延ばしをしてしまいます。
今日のあなたも、明日のあなたも、ほとんど変わりがないのですから、今日サボるのなら、同じように明日もサボるでしょう。
一度でもやるべきことを先延ばしすると、今日も、明日も、明後日も同じようにずるずると先延ばしにしてしまうのです。
そして、もうここまで遅れたのだから、あきらめて、もうやらなくてもいいかという感覚に陥る可能性が高まります。
初めに先延ばしをすれば、それを実行する日が永遠に訪れないまま終わる可能性もあるのです。
やるべきことを一度でも先延ばしすると、自己コントロール力がすべて崩れてしまうと考えるようにすると、やるべきことに対して強いモチベーションを抱くことができます。
「今日はやる気が出ないから、まずは体調を整えよう」とか「彼もやっていないから大丈夫だ」、「どうせ遅れているんから、今から頑張っても間に合わないだろう」などというような、自分を正当化する「やらないための言い訳」が浮かんでも、先延ばしをすれば、破滅の人生が待っていると知ることで、やるべきことに対して、モチベーションが高まります。
まとめ
やる気というのは、やる気になるのを自然に待つのではなく、工夫して、自分でやる気を作り出すことが重要です。
今回紹介した5つの方法以外にも、やる気が出ているときに、自分はこんな時にやる気が出るというのを書き留めておくと、自分に合ったやる気を出す方法が分かります。
それは、締め切りが迫ってギリギリになったときなのか、いち早くやりはじめたときなのかなど、どういうときなのかを分析してみましょう。
そして、同じような状況を自ら作り出せば、いつでもやる気を生み出せるようなります。
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