楽しい人生とは、いったいどんな人生でしょうか?
楽しいかどうかを判断するとき場合、一番わかりやすいのは、「笑い」があるかないかですよね。
楽しくないのに笑うということはないので、笑っているということは、楽しいということですよね。
つまり、笑いの絶えない人生であれば、 楽しい人生ということになりますよね。
「笑い」は人生における重要な要素の一つです。
今回は、笑いの重要性と、笑いが私たちの人生にもたらす効用についてお伝えします。
笑いは人間関係を良くする
笑いは、楽しさを作り出すこと以外にも、計り知れないほど大きな力を持っています。
特に笑いの効用として重要なのは、「人間関係を円滑にすること」や、「心身の健康を増進する」ということです。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、笑いは、人間関係やコミュニケーションの面で、とても重要な働きをしています。
私たちは、感じのいい人や楽しい人に好感を覚え、このような人と交流したいと感じるものです。
私たちが好感を覚え、コミュニケーションを取りたいと感じる人たちに共通する特徴は笑顔です。
別に笑える話をしていなくても、面白いことを言っていなくても、笑顔を見せる人には、好感を抱きます。
反対に、いくら面白い話をする人でも、ためになる話をする人でも笑顔を見せない人には、好感を抱くことはありません。
私たちは直観的に笑顔を見せない人とは、交流をしようとは感じないものなのです。
笑いや笑顔というのは、「私はあなたと親しくなりたい」、「仲良くしたい」ということを、相手に伝えるための万国共通のサインでもあるのです。
ですから、良い人間関係を作るためには「笑い」は絶対に不可欠なのものなのです。
笑いは健康面に良い影響をもたらす
「笑いは、どんな名医にも勝る」という言葉もあるように、笑いは健康面にも良い影響をもたらします。
笑うと、自律神経の副交感神経が優位になり、その結果、ストレスを軽減したり、 免疫力を最適化したり、脳を活性化したりというような健康上の大きな効用があります。
このような話をすると、 「そうは言うけど、世の中にそんなに笑えることなんてない」 という人がいます。
しかし、それは、笑いや楽しさを、自分の「外」にのみ求めているからです。
笑えることがないと言うのなら、受け身の姿勢で待っているのではなく、自分で楽しさを創り出せば良いのです。
自分からは何もしないで、ただ受動的な姿勢で、面白いことが偶然起こるのを待っているというでは、たしかに笑えることは、そんなにないかも知れません。
「何か楽しいことが起こらないか」、「誰か楽しませてくれないか」という受け身の精神ではなく、自ら面白いことを探したり、自分の行動や言動で、「誰かを楽しませよう」とする精神が大切なのです。
積極的に楽しさを求めれば、世の中には笑いや、楽しめることがたくさんあるのに気づくことでしょう。
たとえ作り笑いでも本当に楽しくなる
「自ら、面白いことを探したり、創り出すだって?」「そんな余裕はないよ」という人は、まずは、「作り笑い」をしてみることをお勧めします。
まったく楽しいという感情がわかなくても、ただ笑顔を作るだけでも楽しいという感情を引き出す効果があるのからです。
このことについて、アメリカの心理学者、ウィリアム・ジェームズは下記のよう言いました。
「動作は感情によって起こるように見える。 しかし実際には、動作と感情は平行するものである。
動作は、意志によって直接的統制できるが、感情はそうではない。 ところが、感情は動作を調整することによって、間接的に調整することができる。
したがって、陽気さが失われた場合、それを取り戻す最善の策は、 いかにも快活そうに振る舞い、快活そうに話すことである」
つまり、心と身体はつながっており、動作と感情は呼応するものなので、おかしくなくても、笑顔を作ると楽しいという感情が生まれるのです。
いつもニコニコしている人は、それが実際に楽しいから笑っているのであっても、作り笑いで笑っているのであっても、どちらにせよ、本当に楽しい感情に包まれているのです。
自ら笑いを求める余裕がないという人は、とりあえず、作り笑いでもいいので、笑った顔をしていれば、そのうちに楽しくなってきます。
作り笑いをするなんて、ばからしいと思うかもしれませんが、楽しい感情が生まれれば、能動的に笑いを求めようとする余裕も出てくるかもしれません。
作り笑いで、本当に楽しくなるか、あなたも今すぐ試してみてはいかがでしょうか?
楽しもうとする気持ちが大切
感情というものは、自分の心の態度次第で決まります。
同じ活動をするとしても、楽しもうと思っていれば、活動の中に楽しさを見出すことができるでしょうし、どうせつまらないだろうと思っていれば、活動の中からつまらなさを見つけ出すことができるでしょう。
幕末の志士、高杉晋作の辞世の句として知られている「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」という歌がありますが、この歌のポイントは、面白いと感じるのも、面白くないと感じるのも、それは「心」次第であるということです。
ですから、何があっても、どんな場合でも、心の力で楽しむこと。また、楽しもうとすること。
これこそが、人生を楽しくする秘訣なのです。
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