「あなたは、時間を有意義に使えていますか？」
この質問に、自信を持って「はい！」と答える人は、ほとんどいないでしょう。
「いいえ」と答えた人は、時間の大切さに気が付いていないか、時間の管理がうまくできていないかのどちらかに大別できます。
このうち、どちらが多いかと言えば、前者の方が圧倒的に多いです。
ほとんどの人は、時間が大切だということは「知識」としては知っていますが、それはまるで他人事のような感じで、自分自身には該当しないかのように振る舞っています。
時間が大切だということを知ってはいても、それを本当に実感して、有意義に時間使っている人はあまりにも少ないのです。
今回は、時間を有意義に使うための秘訣をお伝えします。
命＝人生の残り時間
私たちにとっての命とは、生きている間の時間のことであり、人生の残りの時間そのものです。
つまり、時間を浪費したり、無駄に使うということは、命の一部を無駄にしているのと同じことになります。
人生の終わりである「死」は、どんな人にも必ず訪れるものだということは、誰もが分かっていることですが、それがいつなのか、はっきりとした期日は誰にも分かりません。
ですから、人生は有限であり、タイムリミットがあるという事実は実感しづらく、人生はいつまでも続くような錯覚に陥って、時間を大切にしないのです。
大病をしたり、事故に遭ったり、死を感じされるようなことがあったときには、一時的にそのようなことも考えるかもしれませんが、普段はそういうことを考えません。
もしあなたが、今、時間を大切にしていないとのなら、人生というは有限であり、しかもたった一度しかないことを、実感する必要があります。
死が近づいたときになって、やらなかったことを後悔しても遅いですし、死が近づいていることも分からずに、急に死が訪れることもあるのですから。
「一休さん」でおなじみの、一休禅師が詠んだ歌に、このようなものがあります。
「昨日まで 人のことだと 思いしに こんだおいらか こいつたまらん」
このように、若いうちや、元気なうちは、死というのは自分には関係のないことで、他人事のように思ってしまうものなのです。
ですが、死はいつ訪れるか分からないし、毎日、死に向かって近づいていることは確実です。
もしかしたら、こういう文章を読んだだけでは、死を「実感」することは、難しいかも知れません。
そんなときは、シミュレーションをしてみると良いでしょう。
次の質問に答えてみて下さい。
これは、アメリカの時間管理コンサルタント、アラン・ラーキンの「カミナリ理論」というものですが、あと1カ月しか命がないとしたら、やり残したことや、後悔することはないでしょうか？
もし、あるのなら、早急にそれを実行に移す必要がありますよね。
なんでもそうですが、知識として知っているのと、それを実感して、行動しているのでは、大きな開きがあります。
時間を有意義に使う秘訣
時間の大切さを本当に自覚している人は、時間を有意義に使っています。
時間を有意義に使うというのは、TVを見たり、ネットサーフィンをしたり、SNSをチェックしたり、ギャンブルをしたり、ゲームをしたり、ダラダラとすることではありません。
時間を有意義に使うこととは、目標を達成するために必要なことや、よりよい人間関係を育てること、人の役に立つことなど、自分にとって重要なことを優先的に行うことです。
「7つの習慣」の時間管理のマトリックス（下図）でいうところの、「第2領域（緊急ではないが重要な事柄）」を優先するということです。
時間管理のマトリックス
人は、約束や締め切りがあったりする緊急のことは、重要であろうがなかろうが優先的に行いますが（第1領域と第3領域）、緊急ではないことは、たとえそれが重要なことであっても、先延ばしにする傾向があります。
その理由は、人は必要に迫られないとやらないという、怠惰な面があるからですが、それに打ち勝ち、自分にとっての重要なことに時間を使うことが、時間を有意義に使う秘訣です。
もし、あなたにとっての重要なことが決まっていないのなら、時間をとって考えてみて下さい。
このようなことを考える時間も、「緊急ではないが重要なこと」のひとつです。
まとめ
人生はたった一度しかなく、そしてどんな人にも死が訪れます。
人生にはタイムリミットがあり、タイムリミットがいつ訪れるかは誰にもわかりません。
ですから、命＝残りの時間が大切だと言うことを実感し、あなたにとって重要なことを優先的に行うのが時間を有意義に使う秘訣です。
いつまでも時間があると思って、好き勝手に時間を使っていたら、人生はあっという間に終わってしまいます。
コメント