私が以前、ポジティブになりたいという人に、その方法を教えていたときのことです。
しばらくして、進捗状況を尋ねてみると、改善しているか実感できないというのです。
原因を探るべく、色々と話を聞いていくと、「これだ!」と思える原因が判明しました。
今回は、目標を立てる前に知っておくベき重要なことについてお伝えします。
目標に近づいている実感がない原因とは?
私が教えていた人が、目標に近づいている感じがしなかった原因は、「自分がポジティブになれるなんて、半ば信じられない」と思っていたことです。
ポジティブになる方法に自体については、疑いの気持ちはなかったのですが、それでも自分がポジティブになれるかどうかは、半信半疑だというのです。
どんなに有効な方法でも、半信半疑で行っていたのでは、効果が半減してしまいます。
その人には、「私は、変われるんだ」いう信念が欠けていたのです。
信念というのは、目的達成の原動力になるものです。
信念がないと、無意識のうちに真剣に行わなかったり、何回かうまく行かないと、「やっぱり、ダメだ」とすぐにあきらめてしまったり、「どうせダメだろう」とやる気を失ったりしてしまいます。
信念がないと迷ってしまう
どんな目標であっても、その希望を叶えようとする前に、「その目標は叶えられるんだ」という信念が不可欠です。
信念がない状態で目標に向かって進むというのは、地図を持たずに目的地へ向かうのと同じことです。つまり、必ず迷ってしまうのです。
私たちが地図を頼りにするのは、地図の通りに行けば、目的地に必ず着けるというという思い=信念があるからです。
だから途中で道に迷ったとしても、地図を信じているので、地図を頼りに歩いていき、最終的には目的地にたどり着くことができます。
同じように、目標に向かって何かをする前に「私は、目標を達成することができるのだ」という思い=信念が必要なのです。
この信念がないと、あきらめたり、迷ったりすることになるのです。
「できるかどうかわからないけど、とりあえずやってみるか」という気持ちでは、ちょっとうまく行かないと、すぐに、あきらめの気持ちが出てきてしまい、目標を達成する可能性は低くなってしまいます。
現実的な信念を持つ
目標を立てる前には、その目標を必ず達成できるという信念がないといけません。
念の為に付け加えておきますが、いくら達成できるという信念があったとしても、それが非現実的なことなら、当然のことながら、達成することはできません。
目標は、頑張ればできる可能性のある現実的なことでなければなりません。
例えば、「俺は空を飛べるんだ」と強く思い込み、空を飛べるイメージを常に思い浮かべても、信念化したとしても、人間は、何かを使わない限り、空を飛べないので、いくら努力をしても、当然空を飛ぶことはできませんよね。これは、信念ではなく妄想です。
なんでも、できると思えばできるというのは間違いです。現実的な見方も必要です。
現実的であるということは、いきなりハードルの高い目標を設定するのではなく、頑張れば十分にできるという目標にすべきだということです。
いま、10の力しかないとしたら、いきなり100の力になるような目標を立てても、それは現実的ではありません。
いま、10の力しかないとしたら、まずは、現実的な20の力になれるように目標を立てるべきです。それが達成できたら、さらに上の目標を設定すればいいのです。
まとめ
もしあなたが、目標を立てて行動していても、目標に近づいているという実感がないのなら、一度立ち止まって、自分には目標は達成できるという信念があるかどうか考えてみてください。
目標に向かって行動するときには、その目標を必ず達成できるという信念が不可欠です。
そうでないと、迷ったり、あきらめたりしやすくなってしまい、目標に向かって近づいていると実感することができないのです。
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