もっと痩せないといけない。
もっと成績を上げないといけない。
誰かとの関係を良くしたい・・・etc
世の中には現状を変えたいと思っている人は多いものです。
しかし、変えたいとは思っていてもなかなか変えることができない人が多いのもまた事実です。
今回はその理由と解決策をお伝えします。
変えたいとは思っていても、なかなか変えることができない最大の要因
・このままではいけないと思っている
・今の状況を良くしたい
・願いを叶えたい
人は改善しなければいけないと、漠然と思っていても、そのために何かをするということはあまりありません。
何かを変えるためには、行動する必要がありますが、行動していない(行動できない)ことが、なかなか現状を変えることのできない一番大きな要因です。
それでは、なぜ行動できないのでしょうか?
行動できない3つの主な理由を挙げてみましょう。
行動できない3つの理由
1.どうすればいいのかわからない
どうすれば現状を変えることができるか、その方法がわからない。
これは現状をどうにか変えたいと思ってはいますが、思っているだけで、その現状を変えるための方法までは探そうとしていない状態です。
わかりやすくダイエットを例に挙げれば、ダイエットしなければいけないとは思っているのですが、思っているだけでどうすれば体重を減らすことができるか、その方法を調べていない状態です。
また、長期間このような状態であれば、「まあ、そのうちにできれば良いな」と思っていて、本当に変えたいとは思っていないことかもしれません。
2.どれをすればいいのかわからない
これは現状を変えるための方法はいくつか知っているけれど、色々な方法がありすぎて、どれをすればいいのかがわからない状態です。
現状を変えるための方法がありすぎて、どれをやればうまく行くのか、選択肢が多すぎて複雑になってしまっている。心理学でいう「分析の麻痺」になっている状態です。
これもダイエットを例に挙げれば、ウォーキングをすればいいのか、筋トレをすればいいのか、あるいはどの運動をすればいいのか、糖質制限をすればいいのか、どれをすればいいのかわからない状態です。選択肢が多すぎると、どれかを選んでやるまでに時間もエネルギーも必要なので、なかなか行動に移せないのです。
3.いつかやろうとは思っているが取り組む時間がない
これは、「私は忙しいから、やりたいんだけどやる時間がなかなか取れないのよ」という状態です。
これは時間さえ空けば、すぐにでも取り組もうと思う、一見、時間的な問題のように見えます。
しかし、実はこれは優先順位の問題です。
もし、改善したいと思っていることの優先度を高く見ていれば、どんなに忙しくても、ほんの少しくらいは手を付けるものです。
現時点で一切手を付けていないことは、他のことよりも、優先度を低く見ているということなので、たとえ時間ができても、他のことを優先してしまい、いつまで経っても、取り組む時間が取れることはないでしょう。
解決するための5つのステップ
上記の行動できない3つの理由を解決するための5つのステップをご紹介します。
優先順位を低くみている事柄には、本来取り組む必要がないかもしれませんが、それは、実際に取り組んでいないから、優先順位を低く見ているだけかもしれません。
人間は自分のことがわかっているようでも、意外にわかっていないものです。実際にやってみないとわからないことが多いので、まずやってみて経験をフィードバックとして、再考してみるのがベターです。
ステップ1.今すぐできることを一つだけ見つける
自分が今すぐできそうなことを一つだけ見つけましょう。
他にはどんな方法があるかとか、どの方法が一番効果的かとか、そのようなことはこの時点では検討する必要はありません。大事なのは、まず行動してみることです。効率のことなどは、まず行動してから、経験をもとに考えればいいことです。
ステップ2.具体的で心理的な負担が少ないシンプルな行動計画を書く
人間は、漠然としたことは実行する気になれないものです。
例えば、漠然と「やせる」という目標を立てても、何をしていいのかわからないので実行に移されることは稀です。
そして、心理的な負担が大きいことにも取り組む気が出ないものです。
普段全く運動をしていなかった人が、「何キロか走ることにしよう」と計画を立てても、それは実行するのが難しいでしょう。
ですから、今の自分にとって、心理的な負担の少ない具体的な行動計画を立てましょう。
やせたいのであれば、「運動をする」というあいまいなものではなく、「毎日3km走る」という難易度が高いものでもなく、今の自分が無理なくできることで、具体的でシンプルな、「毎日10分散歩をする」というような計画を立てるのです。
シンプルで明確な行動計画なら、実行しやすくなります。
ステップ3. いつやるのかを決める
人間は、いつやるのかが決まっていないと、先延ばししてしまうものです。
いつかやればいいやと思っていたら、いつまで経ってももやらないものなのです。
ですから、いつやるのかを明確に決めることが重要になります。
先ほどの「毎日10分散歩をする」という計画であれば、「夕食後に毎日10分散歩をする」という具合に、いつやるかを決めるのです。
ステップ4. 忘れないように、目の触れる場所に置いておく
人間は忘れるものです。
せっかく行動計画を立てても、日々の生活の中で、仕事や家事など色々なことをすると、新しく立てた計画のことなど、忘れがちになってしまうものです。
これを防ぐために、行動計画を紙に書き出して、毎日目の触れる場所に貼っておきましょう。紙に書いて壁に貼っても良いですし、机の上でも、冷蔵庫の前でも良いのですが、自分の行動パターンを分析して、できるだけ頻繁に目にするところに貼るのが良いでしょう。
ステップ5.実行して、その経験を踏まえて、次の具体的な行動計画を1つ立てる
小さな具体的な行動計画が実行できたら、その経験を踏まえて、ステップ1~5を繰り返すだけです。
たとえば、「夕食後に毎日10分散歩をする」ことは、仕事で疲れている日は実行できないことが多かったとしたら、「休日の昼食後に30分散歩する」ことに変えてみるとか、できるだけ実行しやすいものに変えてみればいいのです。
まとめ
現状を変えるには、思っているだけではダメで、とにかく何か行動を起こしてみる必要があります。
しかし、何からやって良いのかわからないと、人間は動けないものです。
動くために第一に必要なのは、具体的で、心理的負担が小さい1つの行動計画です。
「小さい行動で変化が起こせるの?」と思うかもしれません。
しかし、やらないよりはずっといいことなのは、疑問の余地がありません。
やらなければ、何も変わらないのです。
小さいことでもやってみれば、変わっていくものです。
まずは、現状を変えるために具体的に何をしてみるか?
最初の小さな一歩を決めて、それを実行してみてください。
小さくて具体的な行動計画が一つだけなら、実行することが簡単にできるでしょう。
一つができれば、それを実行したことで得た経験をもとに、そのことをそのまま続ければ良さそうなのか、あるいは、何かを加えるべきなのか判断することができるでしょう。
一歩動き出してみれば、次に何をすべきかが見えてくるはずです。
そして、行動すれば、何か変化は起こるものです。
一歩動き出せば、現状が少しずつ変わっていくことに気付くことでしょう。
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