「信じられない!」
なぜ、こんなことを言うのだろう?
なぜ、こんなことをするのだろう?
このように、思わず首をかしげるような、他人の言動に出会うことは誰にでもありますよね。
たとえ小さな不信感や疑念だったとしても、それが人間関係に大きなヒビを入れることもあります。
今回は、人間関係を悪化させ、不和の原因となる、不信感を感じたときにするべきことをお伝えします。
不信感は不可解から生まれる
人間関係を悪くする大きな原因の一つである、「この人は、信用できない人間ではないか?」という、不信感や疑念は、相手のことを理解できないところから生まれます。
他人の言葉や行動を不可解に感じるということは、相手のことが理解できていないということです。
相手の言葉や行動が、自分の常識の範囲内や、理解できる範囲内にない場合に、違和感を覚え、それが不信感へとつながっていくのです。
相手を理解するためには聞くこと
「あの人は、なんで、あんなことを言うんだろうね」とか、「何考えているんだろうね」という、愚痴の様な話を聞くことは、良くあります。
しかし、本人がいないところで、理解に苦しむ人の言動について聞かされても、理由を推測することや、一緒になって非難することはできても、本当のところは分かりません。
不信に思ったことを他人に話すことで、そのときだけは、すっきりするかもしれませんが、人間関係にとっては、全くプラスになりません。
本当のところは、直接、相手に聞いてみないと分からないのです。
人に話したくなるくらい、頭に残っていることは、頭を悩ませたり、腹を立てたりせずに、相手に真意を聞いてみるのが一番の得策です。
不信感を抱いたままでは、今後の人間関係がうまくいかなくなるからです。
聞いてみるのが一番ですが、聞くときには、「なんで、あんなことをしたの?」とか「なんであんなことを言ったの?」と責めるような口調で聞いてはいけません。
そのような高圧的な聞き方だと、相手は、あなたが気に障ったのだろうということを察知し、後付けで理由を考えたり、面倒なことを避けようとしたりして、本当のことを話してもらうのは難しくなるからです。
「どんな理由なのか教えて下さい」という謙虚な気持ちで聞かなければ、相手は警戒してしまいます。
相手も「どのような考えをしているか知りたいので教えて下さい」と言われたら、悪い気はしないでしょう。
素直な聞き方で、純粋に相手のことを理解したいから聞いているという気持ちが伝われば、相手もオープンな心で、本音を語ってくれることでしょう。
まず相手を理解して、自分も理解してもらう
誰かに対して不信感を感じた人は、その相手が不可解な言動を取った理由を色々と考えますが、実際に聞いてみると、大した理由などないことが、ほとんどです。
時には、相手の信念や、深い考えが言行の理由として挙げられることもあるかもしれませんが、大抵の場合は、深く考えて行ったことではなく、何気なく言ったり、したりしたことです。
こちらが「何考えているんだろう?」と思っても、相手は「ほとんど何も考えていない」場合が多いのです。
ほとんど何も考えずに何気なく行われたことでも、信念によって行われたことだとしても、いずれにしても、あなたが、相手に対して不信感を感じた場合、そのままにしておくよりは、相手に聞いてみることは、人間関係にプラスに作用します。
相手に聞いてみることは、相手のことを理解する手助けになるでしょう。
なによりも、相手のことを理解しようとする気持ちを持つことが大切なのです。
まず相手の言動の理由を話してもらい、相手のことを理解しようと努め、そして、自分はどの様に感じたかも話して、相手にも、自分のことを理解してもらいましょう。
何気なく行ったことであれば、次回以降は意識に残るので、気を付けるようになるかも知れません。
信念によって行ったことであれば、今後も相手の言動は変わらないかもしれませんが、言動そのものに賛同は出来なくても、相手の考え方は理解することはできるでしょう。
まとめ
不信感というものは、相手を理解できない所から生じ、それは不和のもとになります。
相手を理解できないと感じたときは、他の人に愚痴をこぼしたり、どう思うか感想を聞くのでなく、直接、相手に聞くのが一番です。
ただし、相手に聞くときは、責めるような聞き方をしてはいけません。
相手のことを理解をするために、「教えて下さい」という姿勢で聞かなければいけません。
まず相手の言動の理由を話してもらい、相手を理解し、それに対して、自分はどの様に感じたかを話して、相手にも自分のことを理解してもらいましょう。
そうすることで、不信感を解消することができ、人間関係を良好に保つことができます。
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