マルチタスクを“やめる習慣”と“健康”を手に入れる方法

一度に複数のことを行う「マルチタスク」。

このマルチタスクの弊害について言われるようになって久しいですが、 分かっていても、やめることができない人も多いのではないでしょうか?

今回は、マルチタスクをしている人に実際に聞いた理由と、 マルチタスクの弊害、マルチタスクをやめる方法について ご紹介したいと思います。

マルチタスクしている理由

書類を作っているときに、度々メールをチェックして返信したり、 電話をかけたりというようなマルチタスクを行っている人に、 その理由を聞いてみると、効率的だと思っていたり、便利だと思っていたり、 時間が節約できると思っていたり、マルチタスクを行った方が得するからだというような答えが多いです。

このように答える人は、マルチタスクの弊害を知らない人です。

また、マルチタスクの弊害は知ってはいるけれど、 重要視してない人もいます。

このような人は、弊害があることは分かっているけど、 その損失が実感できていないから、マルチタスクを行っているようです。

マルチタスクによる弊害は、理解して意識しないと 実感することはあまりないかもしれません。

マルチタスクを理解する

人間は、一度に2つのことに集中することはできません。

脳の働きが、そのようになっているのです。

それは一度に複数のことを考えられないことから、実感できると思います。

例えば、楽しかったことと、嫌だったことを同時に思い浮かべてみてください。

同時に思い浮かべることはできないはずです。

もし、同時に思い浮かべることができたと思ったのなら、 それは、楽しかったことと、嫌だったことを、 一つ一つ切り替えて、別々に思い浮かべたということです。

マルチタスクも、これと同じことです。

マルチタスクは同時に複数のことを行えるのではなく、 立て続けに一つのことから、もう一つのことへと、 注意を切り替えているだけなのです。

マルチタスクの弊害

1.集中力が失われる

マルチタスクを行うということは、 一つのことに集中していないということです。

複数のことを同時にこなすと、 重要な課題を見逃す可能性が大きくなります。

例えば電話しながら、メールをチェックすると、 両方とも重要な情報を見落としやすくなります。 また、集中する習慣がないと、気が散りやすくなり、 集中力が損なわれてしまいます。

2.生産性が下がる

同時に複数のことを行うと、効率が良いように感じるかもしれませんが、 実は効率が悪くなることが複数の研究結果により明らかにされています。

脳が課題を切り替えて集中するまでに時間がかかります。 また、切り替えを繰り返すことで脳が疲労してしまいます。

マイクロソフトの基礎研究機関である、 マイクロソフトリサーチ (MSR)による研究では、 マルチタスクによって作業効率が最大40%も下がると報告されています。

3.能力が衰える

マルチタスクを頻繁に行うことで、頭を切り替える能力や、 情報処理の能力が上がるのではないか、という意見もあるかもしれません。

確かに、日常的に行っていることは、慣れて上達しそうな気もします。

しかし、事実は全く逆でした。 スタンフォード大学教授のクリフォード・ナスは、 このように結論付けています。

複数のことを同時にする人は、あらゆる場面でお粗末な結果をもたらす。

fMRI(MRIの原理を応用して、脳が機能しているときの活動部位の血流の 変化などを画像化する装置)で、複数のことを同時にこなす人の脳を調べた結果、 日常的に複数のことを同時にこなす人は、見当違いな情報を排除することができず、 情報を整理して記録することもできず、一つの仕事から別の仕事に 切り替えるもの下手だと分かった。

マルチタスク行う人は、脳の切り替えや情報処理がうまくなるのではなく、 逆にそういう能力自体、脳の機能自体が低下してしまうのです。

マルチタスクをやめるには

マルチタスクは、効率的に見えたり、 一生懸命働いているように錯覚したりと、 一見魅力的に映りますが、結果はマイナスになってしまいます。

目先のメリットがありそうなことに飛びついてしまうと、 結果的に損するということを理解しましょう。

頭では理解していても、マルチタスクを行ってしまうのは 思考のクセによるものなので、急に止めるのは難しいかもしれません。

しかし、毎日確実にシングルタスクを行う習慣をつければ、 思考のクセも改善されていきます。

食べるときにTVを見るのもマルチタスク

多くの人が、食事の時にTVを見たり、スマホを見たり、雑誌を見たり、 「ながら食事」をしています。

これも、マルチタスキングです。

なぜTVを見ながら食べるのか、理由を聞くと、食事をする時間で、 情報も得られるので、一石二鳥だと言います。

しかし、実際は、食事に対する意識がおろそかになり、 食事からの効果が十分に受け取れず、 TVから得られる情報も中途半端になり、 二兎を追う者は一兎をも得ずになっています。

食事は、私たちの体を作る大切な行為で、集中力、IQ、 パフォーマンス、ストレス、病気、老化、睡眠など、 私たちの体に大きな影響を及ぼしています。

しかし、食事が体に与える影響の大きさを甘く見ている人が多いです。

 

食べるときにTVを見ない

食事は誰もが毎日、必ず行うことです。 普通の人は毎日3回食事をするので、この時にマルチタスクをしないと決めましょう。

食事をするときは、食事を楽しみ、マルチタスクをしないという意識と行動を続ければ、 マルチタスクをやめる習慣を付けるのに効果的です。

また、「ながら食事」をしないことは、 以下の様なたくさんのデメリットを解消することにもつながります。

・消化吸収に悪影響を及ぼし、栄養が十分に吸収できない

・食事の量がコントロールできない

・食べ物の味が楽しめない

・よく噛まないことによる唾液の分泌の減少等、様々な弊害

・食事に対する感謝の心が生まれない

・食に関心を持てなくなる

食事の時にマルチタスクをしないことで、これらのデメリットが、 解消されるのですから、それだけでも価値がありますよね。

まとめ

大事なことは、マルチタスクはしないに限ります。

複数のことを同時に行うことは効率的だと思いがちですが、実は非効率的です。
マルチタスクをすれば生産性が下がり、しかも脳の機能が衰えます。

マルチタスクを行ってしまうのは思考のクセによるものなので、 毎日確実にシングルタスクを行う習慣をつければ改善に効果的です。

毎日確実に行う食事のときに、TVを見たり、スマホを見たりという、 マルチタスクをしないようにしましょう。

そうすることで、マルチタスクをやめる習慣が付き、 更に食事からの得られる恩恵も大きくなるなど、 様々なメリットが受けることができます。

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