失敗しない!喜ばれるプレゼントの選び方(マインド編)

コミュニケーション

プレゼントをしたり、されたりした経験は誰でもお持ちですよね。

 

ところで、プレゼントというものは、何のために行うのでしょうか?

 

 

もちろん、プレゼントは、相手を喜ばせるため、ひいては人間関係を円滑にするためにするものです。

 

ただし、プレゼントの難しいところは、ただ相手に何かをあげれば喜ばれるわけではないというところです。

 

プレゼントの選び方によっては、喜ばれるどころか、逆に嫌がられたり、不快に思われたりすることもあるのです。

 

せっかくプレゼントをするのだから、相手に喜ばれるプレゼントをしたいですよね。

 

今回は、喜ばれるプレゼントの選び方のマインド編、プレゼントについての考え方をお伝えします。

プレゼントが相手の負担にならないことを第一に考える

プレゼントは、人間関係を円滑にするためのものなので、贈る側が良いと思えばそれでいいというものではありません。

 

人間関係に関することは、相手が存在しているので、常に相手のことを考えなければなりません。

 

自分がプレゼントしたいからという理由だけでプレゼントするというような、独りよがりな行為になってはいけないのです。

 

そこで、プレゼントする際に、第一に考えなければならないことは、プレゼントが相手の心理的負担にならないことです。

 

喜ばれる、喜ばれない以前に、プレゼントが相手にとって負担に感じたり、不快に感じたりすることのないようにしなければいけないのです。

 

 

自分では、そういうつもりはなくても、相手が負担に感じるようなプレゼントは、人間関係を悪くしてしまうので、それでは本末転倒になってしまいます。

 

プレゼントを受け取るときは、誰でもお礼を述べ、表面上はありがたがりますが、本音は「プレゼントなんか持ってこなくてもいいのに」と漏らしている人を何人もみたことがあります。

 

プレゼントが負担に感じるときの心理

本来はプレゼントをもらうと、多少なりとも嬉しく感じるものですが、心から喜べないと感じることもあるでしょう。

 

プレゼントが、マイナスの感情を引き起こす場合は、プレゼントをもらうことが負担に感じているからです。

 

プレゼントが負担に感じることがある理由は、プレゼントをもらったら返礼をしなければならないという心理、「返報性の原理」が無意識のうちに働くからです。

 

人間は常に人と一緒に生活をしなければ生きられない社会的な生き物なので、社会の中でうまくやっていくために必要な心理が、社会生活を通して刷り込まれています。

 

「返報性のルール」も、そのうちのひとつです。

 

「返報性のルール」があるおかげで、社会が混乱せず、持ちつ持たれつ、ギブ&テイクで有益な人間関係を作ることができるのです。

 

返報性のルールは、社会のルールで、何かをもらったら、同じような形で返さなければならないという社会的な圧力でもあります。

 

したがって、大きなものをもらうと、自分も大きなものを返さなければならないという気持ちになり、相手の気持ちと差があると、それが負担に感じるのです。

喜ばれるプレゼントと、相手に負担を与えるプレゼントの境界線

相手に負担を与えず、喜ばれるプレゼントを贈るにはどうすればいいでのしょうか?

 

相手に負担を与えない、失敗しないプレゼントを贈るために必要なキーワードは、「人間関係」と「プレゼントの重み」の2点です。

 

下記の図「人間関係とプレゼントの重みの関係」を見てください。

【図:人間関係とプレゼントの重みの関係】

 

プレゼントにおいて、人間関係の深さと、プレゼントの重みの関係は比例関係にあります。

 

横軸の「人間関係」は、自分と相手との親密度を表します。

 

縦軸の「プレゼントの重み」は、プレゼントのレベルを表します。

 

金額が高かったり、労力がかかっていたり、思いや気持ちが強ければ、重さが増します。

 

この図の、サプライズゾーンの境界線の下側であれば、喜ばれるプレゼントになります。

境界線の上側であれば、負担を与えるプレゼントになってしまいます。

 

つまり、人間関係が深い関係にあれば、金額が高いプレゼントや感情のこもったプレゼントでも喜ばれますが、人間関係が浅い人に高価なプレゼントや感情のこもったプレゼントをしたら、相手は、もらった分の返礼をする気がなかったのに、返礼をしなければならないと感じ、負担に感じるのです。

 

たとえば、あなたが1、2度顔を合わせただけの人から、手編みのセーターをプレゼントされたら、どう思うでしょうか?

 

嬉しいどころか、完全に引いてしますよね。

 

ちょっと恐怖すら感じるかもしれません。

 

多くの人は、プレゼントを受け取らず、この人とは距離を置いた方がよさそうだと感じるのではないでしょうか。

 

手編みのセーターは労力と、思い(気持ち)が入っているので、重いプレゼントです。

 

人間関係が浅いと、手編みのセーターという重みと同等の重みのあるお返しをする気持ちにはなれないので、負担や不快感を感じるのです。

 

プレゼントを贈る前に、「人間関係とプレゼントの重みの関係」を思い浮かべて、まずは相手に負担を与えないか考えてみましょう。

 

喜ばれるプレゼントを選ぶためには、前提として「人間関係とプレゼントの重みの関係」を頭に入れておく必要があるのです。

プレゼント上級者はサプライズプレゼントに挑戦するのもよい

一般的な人は、リスクを取らずに、喜ばれるプレゼントゾーンの範囲内でプレゼントを選べば、間違いがありません。お互いにハッピーになれることでしょう。

 

しかし、プレゼントをしなれている人、プレゼント上級者は、「サプライズプレゼントゾーン」を狙ってみるのも良いでしょう。

 

サプライズプレゼントは、「快・不快のぎりぎりの境界線」を狙うので、リスクはありますが、サプライズプレゼントゾーンにうまくはまれば、相手に忘れがたい印象を与えることができます。

 

毎回では、リスクが大きすぎるので、何か特別の機会に、サプライズプレゼントにチャレンジしてみるのも楽しいと思います。

まとめ

プレゼントは選び方によっては、人間関係を良くも悪くもします。

 

相手のことを考えない、独りよがりのプレゼントは、喜ばれず、逆効果になります。

プレゼントをすると、相手には返報性のルールという圧力がかるのです。

 

まずは、人間関係とプレゼントの重みの関係を思い浮かべて、相手に嫌がられない、相手が負担に感じることのない「失敗しないプレゼント選び」を心掛けましょう。

 

相手が喜び、それを見て贈った方も嬉しくなるのが理想のプレゼントの形です。

 

そのためには、相手との人間関係、距離感をきちんと見極め、それに見合ったプレゼントを贈ることが大切です。

 

続けて、「失敗しない!喜ばれるプレゼントの選び方(実践編)」も、ぜひご覧ください。

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