マナーが人を作る―――良好な人間関係を保つために必要不可欠なこと

私は名言を見たら書き留めておくのですが、「マナーが人を作る」(Manners maketh man.)という言葉も、その一つです。

これは、2014年のスパイアクション映画「キングスマン」の中で、主人公の英国紳士が、ゴロツキ連中を相手にして言うセリフです。

「マナーが人を作る」というのは、短く、分かりやすい名文句です。

礼儀というものは、人格や心の態度が行動として表われたものですが、礼儀と行動は、相関関係にあり、人格や心の態度も礼儀作法という行動によっても形成されるものなのです。

立派な人格を持つ人は、立派な行動をしますが、逆もまた真なりで、立派な行動をすれば、立派な人格を作り上げることができるということです。

礼儀の効用

「良いマナーとは、良い振る舞いのことであり、それは礼儀正しさと親切心から成り立っている」という言葉が「自助論」の中に出てきます。

私たちは、人間性をマナーによって判断しています。

例えば、タバコのポイ捨てや、歩きタバコをしている人を見たら、それだけで悪い人間だと感じます。

礼儀は何のために必要なのかと言えば、良い人格を作るためだけではなく、人間関係を円滑にするためにも必要なのです。

論語に、「礼の用は、和を貴しと為す」(れいのようは、わをたっとしとなす)という言葉があります。

これは、「礼儀の効用は、和を保つのに大きな役割を果たす」という意味です。

礼儀というものは、思いやりにも通じるものです。

礼儀を守って人に接すれば、不和になることはないでしょう。

礼儀は、人間関係を円滑にするための潤滑剤であり、マナー違反や無礼な態度は、人間関係を破壊する爆弾のようなものです。

近しい人にこそ礼儀を守る

日本のことわざにも、「親しき仲にも礼儀あり」という有名な言葉があります。

意味は、「あまり親しみが過ぎて遠慮がなくなると、不和のもとになるから、親しい間柄でも、礼儀を重んじるべきである」ということです。

これはとても重要なことですが、できている人は少数ではないでしょうか。

ビジネス上のマナーができている人でも、親しい友達や家族などの近しい人達には、
マナーがおろそかになっている例が多く見られます。

一番大切にすべき、近しい人に対して、礼儀をおろそかにしていては、良い関係は続きません。

さほど親しくない人には、乱暴な口をきいたり、失礼なことは言わないと思いますが、近しい人には、平気で失礼な言い方をしているのではないでしょうか。

それは、親しいからという甘えもあると思いますが、知らない人に対して礼儀正しくするのと同じように、親しい間柄でも、礼儀正しい態度は守るべきです。

知らない人より、近しい人の方が大切な存在なのですから、むしろ近しい人にこそ礼儀を守るべきだとも言えます。

仲の良い友達だから分かってくれるだろうという甘えから、お礼を言わなかったり、メールに対して返信をしなかったりしていたのでは、関係性にじわじわとヒビが入っていくことでしょう。

外では、よく見られたいがために、いい顔をしていても、家で家族に対しては、ぶっきらぼうな言い方や、無礼な態度を取っていたのでは、家族関係はうまくいきません。

困窮した精神病患者のための本格的な精神病院を多数設立した、社会活動家のドロシア・ディックスは「我々に意地の悪い毒舌を浴びせるのは、決まって家族だというのは、実に驚くべきことだ」という言葉を残しています。

まとめ

礼儀は人格を作り、人間関係を良好に保つために必要不可欠なものです。

無礼な態度は、人間関係を破壊する行為です。

特に、近しい人には礼儀をおろそかにしがちですが、良好な関係を保つためには、近しい人にこそ礼儀を尽くす必要があります。

誰に対しても、礼儀を守ることが、幸せな人間関係を送る秘訣です。

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